長野市の高校3年生が、自作の絵本でカンボジアの子どもたちを支援しようと、およそ1か月にわたり現地で活動しました。
高校生が見たカンボジアとは。

日本から4000キロ以上離れた、カンボジアの農村部。

大勢の子どもたちに笑顔で語りかけるのは、長野市の高校3年生、大西彩桜(おおにし・さくら)さんです。

2月、現地でおよそ1か月間のボランティアに取り組みました。

大西彩桜さん:
「カンボジアの農村部の子どもたちの健康と笑顔を守りたいと思っています」

高校2年だった2022年の夏、ボランティア研修で初めてカンボジアを訪れた大西さん。

農村部で感じたのは、衛生意識の低さでした。

子どもたちのために手洗いの大切さを伝える絵本を作ることを決意します。

そして、大きな決断も。

大西さん:
「自分のやりたいことを進めていく時にどうしても時間が足りないなというところもありましたし、もっと自分の夢を本気で追いかけてみたいという気持ちもありました」

高校3年になった去年の夏、県立の進学校から通信制の高校に転入し、活動に全力を傾けました。

県外に住む仲間とリモート会議を重ねて進めた絵本作り。

現地の言葉・クメール語の通訳に協力してもらい、表現にもこだわりました。