義務教育を受けられなかった人たちに、学びの場を提供してきた珊瑚舎スコーレについて、県は25日に私立の夜間中学校として設置を認可しました。私立の夜間中学校誕生は全国初となります。

NPO法人・珊瑚舎スコーレは沖縄戦や戦後の貧困などによって義務教育を受けられなかった人たちのために、20年にわたって自主夜間中学を運営してきました。

しかし、自主夜間中学は中学卒業が公的に認められないため、おととし、学校教育法に基づく私立の夜間中学として認可するよう県に申請しましたが、県は運動場などの面積が設置基準を満たしていないなどとして認可しませんでした。

珊瑚舎スコーレの星野校長らは、義務教育未修了者が多い県内での夜間中学の必要性を訴えるため、全国から集まった2万筆以上の署名を県に提出するなどして設置を働きかけてきました。

そして、去年改めて申請した結果、県は中学校設置基準の運用を見直し、設置を認可しました。

珊瑚舎スコーレ 星野人史代表
「ここで勉強して、ここの卒業証書をもらうという意味では一つできた。義務教育未修了者の学び場を増やしていかないといけないと思っている」

授業料無料の「珊瑚舎スコーレ東表中学校」は全国初の私立夜間中学として来月開校します。