なぜ?養殖していたウニが謎の大量死!

さらに「うにうに隊」の生徒たちは、エサについて議論を重ねます。
(教諭)
「お客さんが『これいいな』って思うようなエサの方がいい。“映える”とか…」
(うにうに隊の生徒)
「菜の花は黄色だから、(ウニの)身の色もよくなりそう」
田原市の花にも指定されている「菜の花」も定期的に与え、将来的なブランド化も視野に、“田原市ならでは”の飼育に挑戦します。
(うにうに隊の生徒)
Qウニの食いつきはどう?
「結構いい感じですね!」
ところが2024年1月、約150匹いたウニの半分以上が、トゲが抜けて死んでしまったのです。

陸上養殖でも生きられると言われていたにも関わらず、死んだということは何らかの原因があるはずだと考え、生徒たちはウニの生育に関する情報を集めます。水の流れのない環境が良くなかったのではと考え、ポンプを導入して飼育環境を変えてみることに。
(うにうに隊の生徒)
「(環境を)改善して、身がいっぱい詰まってほしい」
「めっちゃうまい!」ウニの試食会で得た隊員たちの手ごたえ

飼育開始から約4か月。その後、ウニはほとんど死ななくなり、ここまでのプロジェクト成果を確認することになりました。
(うにうに隊の生徒たち)
「今後は田原市独自のウニ養殖で、“菜の花うに”“四つ葉うに”の成功事例を作り、宣伝したい」
協力してくれた地元の漁師やホテル関係者に、将来的なビジネスモデルも提案します。そして、実際にウニを割って中を確認してみると、少しだけ身が入っていました。

海から上げたばかりの物と比べると、違いは歴然。さっそく、生徒たちが軍艦巻きにして食べてみると…
(うにうに隊の生徒)
「ウニ特有のうまみがして、めっちゃうまいです!」
ウニが初めてという生徒もおいしさを知ったようです。
(漁師 中川佳久さん)
「今から身が入りそうな感じだったので、(養殖)時期をもう少し延ばすとか、めげずに続けてほしい」
(うにうに隊の生徒)
「(将来)ウニを通して、田原市がもっと有名になってくれたらいいな」
厄介者を転じて、地元の特産品にしようというだけでなく、海の環境改善も目指す生徒たちの取り組み。これからの大きな可能性に期待します。
CBCテレビ「チャント!」3月20日放送より