選手とコーヒーの育成で…髙原選手の変化

沖縄での日々において、髙原選手の大事な役割となったのが“育成”です。
クラブの財源にあてるため運営するコーヒー農園では、練習の合間に自ら、水やり・害虫対策・肥料まきなどの手入れを行ってきました。

「雑草を取って水やりをして。それはやっぱり育ちますよね。農業に限らず、選手もそう。今の選手はきつく言い過ぎてもよくないけれど、言うべきことはちゃんと伝えないと」と思いを語ります。

実は、かつての自分を「フォワードの真ん中で、どれだけ勝負して日本人として点を取るのか、本当にそれだけ。『俺が俺が』という選手だった。積極的に(他人に)関わろうとしないし、近づいてきてくれるなって思っていた」と振り返る髙原選手。

しかし、沖縄で後進を熱心に指導する日々を経て「いろんな人の話を聞いたり、コミュニケ―ションを取ったり、だいぶ丸くなった」と大きく変化。

サッカーを続けられるなら続けたいという気持ちはありながらも、どこかで区切りをつけないと。人の人生を預かっているし、いつまでも自分の好きなことだけじゃない。サッカーや農業でいろんな人が関わってサポートしてくれているのに中途半端になってしまったら嫌だな」と現役引退を決めた心境を明かしました。

今後は引き続き、オーナーとしてクラブを運営するほか、新たな財源を目指してマンゴー農園も開始。髙原選手の挑戦は、続きます。

TBSで放送している『バース・デイ』では、さまざまな“人生に刻まれた 忘れられない大切な一日”に注目し、紹介をしています。

バース・デイ