■「値上げしない宣言」のシャトレーゼ 従業員のアイデア生んだ“4億円の節約”


2022年5月、“激安スイーツの殿堂シャトレーゼ”がこんな宣言を出しました。

Nスタ
「これですね、『値上げしないことへの挑戦』!」

2023年3月まで、値上げしないといいます。

この夏オススメの山梨県産の桃を使った杏仁豆腐が1個140円。北海道産バターのどら焼きは1個129円。バニラアイスにいたっては1本64円で買えるんです!

お客さん
「お値段が安いのであまり気にせずに買えるかなとは思っております」

なぜここまで安くできるのか、シャトレーゼの創業者に話を聞きました。

シャトレーゼホールディングス 齊藤寛代表取締役会長
「この業界の中ではシャトレーゼはお値打ちの商品を出していますけども、まだまだ私は無駄があると思うんですね。なんでこんな無駄なことをやるのだろう、もっとこうすればお客さんにね、リーズナブルに提供できるのになということからですね」

徹底的な企業努力、様々な節約で“激安スイーツ”を実現。
例えば、プリンを運ぶケース。



シャトレーゼ 調達部包材購買課 松本一広さん
「以前は、このようなプラスチックのトレイに入れたんですけども、今はもうプラスチック自体にこの状態の穴を開けて、プリン等が動かないように工夫しています」

1枚10円のプラスチックトレイを無くして、年間約1000万円の節約に。


また、ケーキをのせる包材を紙に変えて約850万円の節約。
他にも、クッキーの紙の仕切りを無くし、仕切りを一体化したトレイにして約100万円の節約となりました。

実はこれらの節約案はそのほとんどが従業員が考えたもの。金額は秘密ですが、採用されると報奨金をもらえるんだとか…

シャトレーゼ 商品開発部 陶泰子さん
「報奨金という目標があることによって、やっぱり取り組んで仕事に挑もうっていうモチベーションアップにつながる」



今後予定している節約案も入れれば、年間約4億円の節約になるといいます。

節約の積み重ねで実現している激安スイーツ。1000円でどれくらい買えるのか、挑戦してみると…

Nスタ
「いそべ餅、こんなに沢山入って129円です」

あまりの安さに次々商品を入れるスタッフ。一体どれくらい買えたのでしょうか?

店員
「11点で989円です。こちら11円のお返しです」

1000円で11点も買うことができました!

安さへのあくなき探究心は、私たちの生活を少し豊かにしてくれています。