体育の授業や部活動などへの対応は

このほか、運動場がないことによって影響が想定されるのは体育の授業です。
文部科学省が定める学習指導要領によって編成されている年間の授業内容。陸上やサッカーなど運動場を使用する必要がある種目などはどう対応するのでしょうか。

豊崎中学校 大城正篤校長
「体育に関しては体育教諭にも相談をしたところ、前半は体育館でできる内容の授業を、夏場はプールを行うなどして、運動場が完成した後半に屋外種目を行う形で対応ができるということで、順番は変わるかもしれないが年間を通して全てのカリキュラムを行う形になると思う。例えば英語などの場合は、4月に習う基本的な部分を学ばずに、後から学ぶ項目を教えることはできないが、体育の場合はそれも可能なのかなと」

1年を通して、前後はするものの各項目の全て行えるよう再編するとし、また近くの豊崎小学校のグラウンドが空いている時間があれば、学校同士で相談をしながら利用することも検討しています。

部活動については▽生徒たちで相談をして豊崎中学校と伊良波中学校の合同チームで出場するか、別のチームで出場するか選択ができる▽市で送迎バスを用意して伊良波中まで送り、部活動を行える環境を整えるとして、子どもたちに不利益が出ないように対応したいとしています。

豊崎中学校 大城正篤校長
「子どもたちに大きな影響がないように調整を行っています。校舎と体育館も間に合うか不安だったが、どうにか生徒たちに授業を行うことができるので、学校生活を進めていきながら課題が出てきたら対応していくという形を取っていきたい」

豊崎中学校の始業式は来月16日で、現在行っている施設整備の関係で、他の学校より5日ほど遅いスタートとなります。万全の形でのスタートとはなりませんが、生徒たちの新しい学校での生活への影響を最小限にとどめるよう、引き続き関係者の工夫が求められています。