効果は?

こうした極端で異例の政策によって世の中に出回るお金を増やすことで、消費を拡大させる、そうすれば物価が上昇し、企業の収益が増える。

そして、働く人の賃上げにつなげる、そんな好循環が生まれるという期待があったわけですが、実際の効果はどうだったのでしょうか。

岸田総理は2023年に「30年間、想定されたトリクルダウンは起きなかった」と発言。

本来であれば、経済的な利益が一般市民のところまで滴り落ちるはずでしたが…実際は、株高などで富裕層の利益が増えたり、大企業の業績が上がったりする一方で、多くの人が恩恵を実感できる経済状況にはならなかったのです。