不安と可能性…スタントマンの仕事も変化 AIとの共存

生成AIと共存AIの出現で脅かされる仕事は他にもーー

スタントマンの片岡大知さん。舞台を中心に活動していますが、仕事がAIに奪われる不安を感じています。

スタントマン 片岡大知さん(29)
「仕事が減っていく可能性は考えられる。特に危険なシーンとかは生身でやるより、最新テクノロジーでやろうとなる」

ただ、片岡さんはそのAIを拒むのではなく、活用したいと考えています。

片岡さんがAIで作った動画では、片岡さんの動きに合わせ、3Dのキャラクターが動いています。

スタントマン 片岡大知さん(29)
「僕はただのスタントマンだったんですけど、CGアニメーションの技術や知識がない人間でもAIを使ってCGアニメーションを身体で作れるようになった。新たな創造性の拡張」

片岡さんは2023年、人間の動きを元にAIでアニメーションをつけた長編映画にも参加しました。

最近はスタントより動画制作の仕事の方が増えていると言いますが、自身の体で表現することには、拘り続けたいと言います。

スタントマン 片岡大知さん(29)
「笑顔の表現にしたって、例えばAIが『本当の笑顔』と『相手の不幸を喜ぶ笑顔』を演じ分けられるのかなって」

山本キャスター
「私たちアナウンサーもAIだったら噛まないし、正確に情報が伝えられるし『AIでいいじゃないか』と言われる職業の1つだと思う」
「でも私は感情を乗せて伝えるとか、きっとAI・機械にはできない部分があるから、まだまだアナウンサーとして頑張っていきたいと思っている」

スタントマン 片岡大知さん(29)
「やはりまだ人間にしかできない表現があると僕は信じています」

山本キャスター「今回いろいろなアプローチからAIの取材をしていきましたが、どの取材もワクワクしたんです、面白かった。確かに生成AIというのは私たちの仕事や生活を脅かすものではあると思う」

「それだけではなく『生活を豊かにしてくれるものでもあるな』と今回とても感じたんです。そのためにも早急なルール作り、そして私たちとしても共存していこうという姿勢が必要になってくるなと強く感じました」

「みんなの声」は

NEWS DIGアプリでは『急速に進歩するAI』などについて「みんなの声」を募集しました。

Q.急速に進歩するAIについてどう思う?
「多方面での利用に期待」…13.6%
「悪用されないか脅威に感じる」…80.0%
「仕事を取って代わられないか心配」…4.0%
「その他・わからない」…2.4%

※3月23日午前0時30分時点
※統計学的手法に基づく世論調査ではありません