治療をしないと40%が母子感染する…

梅毒の感染は自然に治ることはなく、知らない間に体内で進行していくのです。また、感染すると、自分自身に深刻な症状が出るおそれがあるだけでなく、パートナーを感染させるおそれがあるほか、妊婦に感染した場合、おなかの子どもに母子感染して「先天梅毒」になる可能性もあります。

子どもが「先天梅毒」になると皮膚の異常や難聴といった症状が出るおそれもあります。

国立感染症研究所序によりますと、先天梅毒として報告された子どもの数は、去年、速報値で37人と、今の方法で統計を取り始めてから最も多くなりました。

女性クリニック We!Toyama 鮫島梓医師:
「妊婦が梅毒に感染していても妊婦健診を受けずに治療をしないと40%が母子感染すると言われています。しかし、ちゃんと薬を飲んでいても14%は母子感染を防げないと言われています。そこが梅毒の怖いところ。妊娠前に必ず梅毒かどうか検査をして、リスクのある性行為があった場合は男女共に検査を受ける必要があります」