「梅毒トレポネーマ」と呼ばれる細菌に感染して起こる性感染症「梅毒」。かつてはめったに診断することがない“幽霊病”とも呼ばれていましたが、今は感染者数が過去最多を更新しています。専門家は、風俗で働いている方に限らず、いろんなところで感染が起きてしまう状況で「いい加減止めないと大変なことになる」と警鐘を鳴らしています。しかも女性がこの10年間に23倍にも増えているのです。組織を破壊し、最悪、鼻が欠けてしまうこともあるという恐ろしい梅毒の実態とは…。
梅毒は抗菌薬「ペニシリン」によって戦後激減。
日本では1990年代以降の患者数は年間1000人を下回っていましたが、2013年の患者数は1200人を超え、その後、年々増加しています。

国立感染症研究所のまとめによりますと、全国から報告された梅毒の感染者数は、2023年1年間速報値で1万4906人と過去最多となりました。