MRT環境賞の「キラリと光る活動賞」を受賞した新富町の農業法人「オーガニックファームZERO(ゼロ)」です。有機農業で育てた米や野菜の魅力をさまざまな方法で広めています。

新富町にある野菜畑


(オーガニックファームZERO 宮本恒一郎 代表)「ここは有機のニンジンの畑になります」

60アールの畑では、農薬や化学肥料を使わない有機農法で、ニンジンとジャガイモが栽培されています。有機農業に取り組んでいるのは宮本恒一郎さんが代表を務める農業法人「オーガニックファームZERO」。

2008年に有機JAS認証を取得し、野菜と米を栽培してきました。

(オーガニックファームZERO 宮本恒一郎 代表)「有機栽培の場合、除草剤が使えないので雑草が生える。草が有機栽培にとっては大きな障害になる。それも手作業で雑草をとったりしてやっている」

(記者)「この広さだがどうやって収穫する?」
(オーガニックファームZERO 宮本貴倫さん)「これはもう手堀りで。青果なので機械が入れられないというので」

農薬を使う農業に比べ手間のかかる有機農業。
守らなければならないルールもあります。

(オーガニックファームZERO 宮本恒一郎 代表)「有機栽培をする場合に隣の土地が農薬を使うとすると緩衝地帯といって作付けをできない場所がある」

有機栽培の畑は、隣り合う一般的な農地との間を3メートル以上空けなければならず、広い農地が必要になります。

こうした難しい有機農業に長年取り組んできたのには宮本さんのこんな思いが…

(オーガニックファームZERO 宮本恒一郎代表)「自信を持って作った品物を直接消費者に届けたいという思いが日々強くなり、安心安全なものとは何と考えたときに化学肥料や農薬を使わない有機栽培で品物を作るそれを消費者に届けようという思いが20年前からスタートしたのがそもそもの始まり」

宮本さんは有機農業の魅力を広めようという活動にも力を入れています。