本塁打8本も…高校のグラウンドは甲子園しのぐ膨らみ

 高校通算本塁打は8本。この数字だけを見ると、プロ注目の選手としては少なく感じるかも知れないが、これは練習試合の大半を行っている大阪学院大高グラウンドの大きさが関係している。

 大阪学院大高グラウンドは、両翼95m、中堅128m、右中間の最深部は130m。甲子園以上の膨らみがあり、左打者にとって本塁打が出にくい。その中で今坂は8本中6本、このグラウンドのライト方向に本塁打を放っている。

 山口県下関市出身の今坂幸暉。その名は苅田ボーイズ(福岡)時代から全国に知られていた。甲子園優勝経験チームを含む20校以上の強豪校から誘いを受けたが、「甲子園出場とその先の進路も考えて。そして施設と環境も素晴らしかったので。」と、野球部専用グラウンドや、広い室内練習場など、高校野球界トップレベルの施設を誇る大阪学院大高に進学を決めたという。

 今年、高校最後のシーズンを迎える今坂は「勝負の年だと、自分の中でも思っている。甲子園優勝へ、チームのみんなでベクトルを合わせて日々練習している。個人としてはプロに行きたい気持ちが強いので、走攻守全てにおいてレベルアップして、いつも応援してくれる両親のためにも、プロ野球選手になれたらと思う。」と目標を力強く語る。