20日は春分の日で、彼岸の中日です。
能登半島地震で大きな被害を受けた富山県の氷見市では、墓石の修復が間に合わなかったという家も多く、異例のお彼岸となりました。


春分の日。彼岸の中日にあたる20日、氷見市朝日丘にある市営の村上墓地では、いまだ多くの墓石や灯篭が倒壊したままとなっていました。市によりますと455区画のうち半数以上が倒壊する被害が出たということです。

お彼岸まで修理が間に合った墓の前では静かに手を合わせ、先祖をしのぶ人の姿がありました。


墓参りに来た人:「先日父が亡くなったんでそれの7日法事も兼ねて」「周り見るとひどいので直していただいてよかったなと思います」

氷見市の中でも、被害が大きかった姿地区の長福寺でも、墓が倒れたままとなっていました。そのため、墓参りに来る人はいませんでした。そんな中、寺では、お彼岸にあわせて毎年行っている恒例の行事が行われました。

北鹿渡文照住職:「私たちは大きな地震の被害にあいましたが、そんな中でもこの言葉の通り喜びの中に苦しくても悲しくても声を掛け合いながら共々喜びの中に生きていくそういうことが私たちにとっては生きる道ではないか。そのように思います」


地震からまもなく3か月。
姿地区では、家屋の解体が進み更地が増えました。


地震前、この地区には57世帯が住んでいましたが、そのうち14世帯が離れていきました。


集まった住民と住職は、こう話します。
「やっぱりさみしいわ。この人たちもおらんやろ。私らだけが残った。出る人も寂しいけど。残る人もさみしい」「みんなの顔見たらうれしいわ。元気出て」

ことしの彼岸会は、例年よりも参加者が少なくなりましたが、久しぶりに地区を去った人や残った人が集まり、再会を喜びました。

地区を引っ越した住民:「やっぱりみなさんの元気な顔を見て大変うれしく思っております」


地区に残った住民:「心が和むし何か落ち着いたようなまたここにきてよかったなって思うね。打ち解けて話しできるし。打ち解けてはなしすればするほど気持ちがねうれしいね」

姿地区の住民らは今後、定期的に住民たちの交流場をつくっていくことにしています。また、来月25日からは市の公費解体が始まる予定です。