(長崎友香さん)
「結構、誰とでも明るく接することができる性格ではあったので。偽りの自分で話しかけるんですよ、自分を守るために」

「集合場所に一人だけ呼び出されたりとか、例えばですけど、かくれんぼの最中にみんな帰ってたりとか…(それを)許しちゃうんですよね。笑ってたらみんな友達でいてくれるから。自分を押し殺して。学校行ってた頃はたぶんそうしてた」

無理を重ねて少しずつ痛んだ長崎さんの心は限界に達して不登校になってしまいました。そんな中たまたま聞いた『あいみょん』の曲に癒され、バンドマンだった父親のギターを拝借して部屋で練習を始めてから、また長崎さんの人生の針が進み始めます。

(長崎友香さん)
「このギターは私が不登校だった頃に、勝手にお父さんの部屋に借りに行ってたそうです。あまり覚えてないんですけど(笑)」

「(父からは)『(使ってくれて)ほんとにうれしい』っていう言葉と『もうちょっと大切に使ってよ』っていう二言がいつもお父さんの口からでますね(笑)」

「ギターと一緒に寝るんですよね…一緒に寝るというか弾いてたら寝ちゃって…朝起きたら壁が傷だらけになってたりとか…」

(カメラマン)
「ギターで?」

(長崎友香さん)
「はい」

(カメラマン)
「(他のギターと)変えられないですね」

(長崎友香さん)
「そうですね…だいぶ古いものなので、なかなか同じものがない…」

“自分のペースでまた学校に通えるように”母親のすすめで太平洋学園に進学した長崎さん。軽音部に入部して早々に友達もできました。