■若者にも「強い症状」ワクチンで対策を
井上キャスター:
ここからは小林先生が実際に診察されたケースを見ていきます。

まず全国の自宅療養者の人数です。患者さんが増えて自宅療養者の人数も増えています。
中には軽症者も多いということで自宅療養者が増えるのはある意味で仕方ないのかもしれませんが、その中で、若くてかなりきつい症状が出る方がいらっしゃる。その方々に対してどう医療を届けることができるのか。
小林先生が診察にあたったケースです。
20代の男性一人暮らし、ワクチン接種はしていません。発症したのが7月16日、翌日40度の高熱が出ました。痰が絡む咳を市販薬で対応したのがその翌日18日です。

夕方救急車を呼ぶも、酸素飽和度に関してはそこまで切迫していないということで搬送されませんでした。喉が痛く食事・飲み物があまり取れないということ、そして翌日19日に小林先生が往診しました。症状は強いが、軽症の部類である。対処療法薬を処方した、というケースがあったということです。

ホランキャスター:
今回のこのケースから私たちはどんなことを学べばいいんでしょうか?
小林院長:
やはりワクチンを接種しておられない方については若い方であっても、酸素が下がる、いわゆる重症化しない状況であっても、症状が強く出るということを多く見てきてますので、そういった面からも可能であればワクチンを受けていただいて、症状はなるべく軽く済むよう、対策をしていただければと思っています。
ホランキャスター:
ワクチンを接種していないと年齢に関わらず大変な思いをされる方が多いということですよね。
ワクチンはもちろん受けるも受けないも自由ですけれども、なかなか3回目、今度から4回目5回目あるのかどうか、こういったところのメリットを皆さんに広く知ってもらうためにどんなことが必要だというふうに考えますか?
星コメンテーター:
特に今回若い人の接種率がなかなか上がらないというのがありますよね。若い人はそれなりにおそらく判断してると思うんですよね、症状と副反応の問題と。そこの部分はやっぱり今の小林先生のように、かかると症状がかなりきついときがありますから、やっぱり転ばぬ先の杖じゃないけど打っておいた方がいいんですよ、と、もう少し政府側の広報や通知を周到にやった方がいいと思いますね。