新潟を代表する魚のひとつ、「ノドグロ」をサイズや漁獲法などの条件を満たした“トップ・オブ・ノドグロ”として新たにブランド化し全国へPRする取り組みが始まりました。

【新潟県水産課 河村智志 課長】
「『新潟といえばノドグロ』というイメージを定着させたいということもあり、今回のブランド化の取り組みを推していきたい」

ノドグロ漁師や割烹などの飲食店関係者が集まって開かれたのは、新潟県産ノドグロのブランド化に向けたオリエンテーションです。

ノドグロは県が付加価値の向上を目指す「県推進ブランド品目」8つのうちの1つで、県内の広い範囲で漁獲されています。

今回新たにブランド化するのは村上の「はえ縄」や上越の「刺網」と呼ばれる方法で獲った重さ400グラム以上のノドグロです。

さらに、水揚げ後に傷まないよう素手でさわらず氷が直接触れたりしていないものと厳しい条件をクリアしたまさに“トップ・オブ・ノドグロ”のみがブランドとして認められます。

この条件は、重さだけで見ても他の主要産地より断然ハードルの高いもの。

それだけに漁獲量も流通量も限られますが県産ノドグロは他と比べて鮮度の良さが特徴で、県内の飲食店で提供し首都圏などから観光客を呼び込みたい狙いです。

【県水産課 河村智志 課長】
「今後、新潟県全体の魚を引っ張っていくためのイメージリーダーとして非常に力のある魚。『新潟まで来て食べてよかった』と思ってもらえるものが提供できれば一番いい」

一方、ベテラン漁師はブランド化で若手が増えることにも期待を寄せています。

【新潟漁協組合 岩船支所 脇坂三重城 支部長】
「ブランド化して利益を高める、それが大事なんじゃないか。刺身にしてよし、煮てよし、焼いてよしと三拍子揃っている。それは獲っている方でも自慢」

新ブランドの「ノドグロ」は今後、漁業関係者から意見を聞いて名前をつけ、今年6月に東京で開かれるイベントでお披露目されるということです。