佐世保市で高校1年の女子生徒が同級生を殺害した事件から今日で丸8年です。
当時、対応で問題を指摘された児童相談所では朝礼で訓示がありました。

8年前の7月26日、女子高校生が同級生を殺害するという衝撃的な事件が起きました。
加害少女は当時15歳、殺人容疑で逮捕後医療少年院に送られ、成人になった今も収容されています。
加害少女は現在23歳ですが、去年、裁判所から「矯正教育を継続して行う必要がある」と判断され2024年までの収容延長が認められています。

加害少女の近況について元付添人弁護団は「矯正教育により対人交流などに成長がみられ内省が深まるなどの変化が生じている。贖罪の気持ちを深めていくため更なる内省の獲得に努めている」としています。

山瀧 猛 所長「この事件のことを児童相談所の中で風化させない」
佐世保市の児童相談所では、26日、朝礼が行われ、再発防止に向け、訓示がありました。

事件の直前、児相では少女を診察した医師から「人を殺しかねない」との連絡を受けたものの、具体的な対応を取らなかったことが指摘されました。
山瀧 所長「人身の安全に関わるような相談については、危機意識をきちんと持って対応する」
児童相談所では些細な情報でも会議に諮り、組織として対応するなど事件を教訓にした対策を今後も徹底していくとしています。