大谷翔平は「日本人ぽい」
糸井:日本人選手のデータとかも結構見る?
ダルビッシュ:全部見ますよ。大谷くんもそうですし。シーズン中に対戦してなくても、何となく最近調子がどうだとか、打率とかそういうのを見ますけど、何となく暇な時とかここ2週間でどんなバッティングしてんのかなって、その映像を見たりはしますね。
糸井:大谷くんの弱点ある?
ダルビッシュ:弱点って言われると結構大谷くんの場合難しいというか。その時期によって変わるって感じですね。こっちの人(海外選手)は基本的に高めが苦手やったらずっと苦手みたいな感じなんすけど。それでちょっと日本人的だなって思うのが、しばらく過去2週間ぐらいこういう感じで攻められてるなと思ったら、その打ち取られてるやつをカバーしようとするっていうタイプ。
糸井:それ日本人っぽいの?
ダルビッシュ:どっちかというとそうですね。日本人相手でずっと高め投げても、途中から当ててきたりとかするじゃないですか。こっちだと高め打てない人は、ずっと空振りしたり、ずっとファールして、スイング変えないんですけど。(大谷くんは)結構その辺をアジャストしようとしてくるのが凄く僕的には(日本人ぽく)見えますね。
糸井:修正しようとするのが日本人の・・・
ダルビッシュ:そういう人が多いのが多分どっちかっていうと日本人です。
糸井:大谷くんも張り打ちというか。山を張って打つ?
ダルビッシュ:そういう面はあると思いますよ。ある程度空振り率とかすごく高いんで(2023年メジャー12位)、でも同時に当たったら長打になるっていう。なので、その辺を割り切って「空振りでいいや、とりあえず当たって長打になればいいや」っていうところなのかなっていう感じがします。データで見るとですよ。本人は何考えてるか分かんないですけど。
糸井:確かにね。
史上3人目の200勝まであと4勝
今季、ダルビッシュは日米通算200勝という偉大な記録に迫っている。メジャーリーグでの勝利を含めた200勝を達成したのは野茂英雄氏(通算201勝)と、黒田博樹氏(通算203勝)の2人だけ。史上3人目となる偉業までダルビッシュはあと4勝だ。
糸井:今日米通算196勝(日本93勝、メジャー103勝)。あと4勝で200勝ですけど、そこは通過点だとは思うんですけど、この数字の200勝っていうのは、すごいで。
ダルビッシュ:200勝っていうものを達成してないけど、そこに近いっていうことが信じられないところあるんで。やっぱスタートは鎌ケ谷なんで。
糸井:スタート一緒やんか。えらい差出たでこれ(笑)ダルからしても想像つかなかった?
ダルビッシュ:つかなかったというか、想像すらしてなかったですね。だって僕フラフラしてたし、何も向上心もなかったし。変化球を投げるのとかは好きだったけど。そういう感じだったので200勝は全く想像もしてなかったですね。
糸井:開幕戦から期待して見てます!














