アメリカ軍統治下の沖縄民政府で初代知事を務めた、志喜屋孝信の日誌など375点の資料が県公文書館に寄贈されました。
志喜屋孝信は1946年に沖縄民政府の初代知事に任命されたほか、退任後は琉球大学の初代学長を務めるなど、戦後の沖縄再建に多大な功績を残しました。

今回、志喜屋孝信の孫にあたる嘉陽安昭さんが、戦後沖縄の研究の役に立ててもらおうと、アメリカ軍と住民との橋渡し役であった沖縄諮詢会の記録に志喜屋孝信の私見を書き込んだ「沖縄諮詢会日誌」など375点を県公文書館に寄贈しました。
寄贈された資料の中には終戦直後の1945年10月に発行された新聞「新沖縄」の原紙もあり、沖縄で現存する最も古い戦後の新聞である可能性が高いということです。
志喜屋孝信の孫 嘉陽安昭さん
「公文書館に寄贈して、研究とか広く公開した方が資料としての価値も高まるんじゃないかと思いまして、今回寄贈に至ったところでございます」

寄贈された資料は、ことし5月ごろから県公文書館で事前予約をしたうえで閲覧できるようになるということです。