大分県佐伯市内の飲食店4店舗の名物メニューをインターネットで販売するサイトが3月開設されました。名店の味を全国へ。プロジェクトの狙いを取材しました。
佐伯市にある居酒屋「二八」は、70年以上にわたり地域の人に親しまれています。この店の名物が「若鶏のもも唐揚げ」です。
(妓津千代子さん)「大人気です。やっぱりみんな大好きなもも唐揚げだなと思います。佐伯のソウルフードというイメージがあるのかなと思ってます」
長年、佐伯の人たちに愛されてきた味を全国に発信しようと3月1日、市内4店舗のメニューをインターネットで販売するサイト「衝撃一品」が開設されました。
仕掛け人は、参加店舗の一つで、フグの加工販売や卸売りなども営む、柳井商店の経営者、柳井太一さん(42)です。
(柳井太一さん)「人口が減るにつれ、昔からある馴染みの店だったり、愛されているお店であってもどんどんなくなっていき、営業ができなくなっていくような感じです。今後、飲食店が田舎で存続していくことに、危機感を持ったのがきっかけですね」
15年前からフグの刺身や、唐揚げの通信販売をしている柳井さんは、独自の冷凍技術や、商品の発送方法など自社のノウハウを活用したオンラインショップの開設を提案して、老舗の3店舗が賛同しました。
サイトで扱うのは地元の人にはお馴染みの人気メニューです。お店で食べるのと同じような味と質を保つための加工技術は、柳井商店が持つ特殊な急速冷凍庫を使って、それぞれ冷凍時間を調整します。購入した人には解凍時間や調理法なども同封して送ります。
(柳井商店柳井太一さん)「地元だけじゃなく、外向きにも商品を売れるような体制を田舎で作ることができたら、他の地域でも同じようなスタイルでできる可能性が見えるんじゃないかな」
飲食店自らが名物の味を全国に届ける取り組みは、地域の食文化を守り未来へつなげるモデルケースとなりそうです。
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