精神疾患を患っていたことから更生の機会を

裁判長に、最後に言いたいことを問われると…。

女:「反省しています。二度と同じことはしません」

裁判は即日結審しました。そして2月29日に行われた女に対する判決公判。

秋庭美佳裁判長は、被害者(娘)の未熟さに乗じた悪質な犯行であり、被害者の健全育成に多大な影響を与えた一方、被告(女)に前科がないことや犯行を認め反省していること、精神疾患を患っていたことから、更生する機会を与えるなどとして、懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。

最後に裁判長は、被害者の母親である女に対して「今後、被害者を健全に監護育成するように」と説諭をしました。

富山県では、子どもの性被害が高い水準で推移しています。富山県警の調べで、去年1年間に被害にあった児童を罪種別で見ると、児童ポルノが2人、
富山県青少年健全育成条例が7人、強制性交と略取誘拐の重要犯罪が2人となっています。

また年齢別では12歳が1人、13歳が2人、14歳が3人、15歳が2人、16歳が2人、17歳が1人となっています。児童ポルノ事件の検挙件数は31件で、過去5年で最高となりました。

県警は、啓発活動の実施や学校など関係機関との連携を強化していく方針です。