能登半島地震で被災した石川県輪 島市の伝統工芸 輪島塗の作家らがおよそ600点を販売する作品展を新潟市中央区で開いています。思いは「伝統工芸を守り、輪島の再建につなげること」です。
色鮮やかに光り輝く漆器に、金粉で装飾された蒔絵…。

置物からお椀まで6人の職人と、9社の漆器店などが作った商品が600点ほど並びます。

新潟伊勢丹で開かれている石川県 輪島市の伝統工芸 輪島塗の作品展です。
【有志の会「輪島の未来のために」 古込和孝 代表】「一番隆起しているところで70センチくらい隆起してしまったので、もう住める状態ではない。周りの仲間たちとも話をしたら職人たちも廃業を考えていて」

元日の能登半島地震では、輪島塗の作家や職人の工房と自宅が大きな被害を受け室町時代から続く伝統は存続の危機に立たされています。

そこで、作家らでつくる有志の会は輪島塗の伝統工芸を守り輪島市の再建につなげていきたいとして展示会を開いたのです。

輪島特産の地の粉(ぢのこ)を20工程以上にわたって手作業で塗り上げ、完成まで1年半ほどかかるそうです。
【有志の会「輪島の未来のために」 古込和孝 代表】「物を作っている人間というのは物を作るのに命をかけて作っているので、その商品を皆さんに見ていただいて、使っていただくということが一番職人さんたちにとって元気が出ることじゃないかと思っています」

作品展は19日まで開かれています。