親族から祝福のないまま結婚…『俺が家族になるから』
里帆さんは精神的に追い込まれていたといいます。立ち直れたのは、佳樹さんの支えがあったからだそうです。
里帆さん:「対話してくれて、今までそういう経験がなかったというか、周りの人にそういう風に語りかけてもらったことがなくて」
夫・佳樹さん:「私が彼女から話を聞いた時間って、この2、3年の間で、ざっくり2000時間ぐらい聞いてます。2000時間です。1日長いときだと12時間です。そのぐらいやって、初めて彼女たちの思いの丈とか起きた事実とか、何が問題だったかとかいうことを一通り、本人ほどではないですよ。ある程度の概略として把握できる、このレベルです」

里帆さん:「認めてくれて安心できる場所があってそのおかげで、いま生きていていいんだって自尊心があって、そこから初めて考えることができて、生きていたいっていう気力が湧いたので」
去年6月、2人は結婚。しかし、親族からの祝福はありませんでした。

夫・佳樹さん:「彼女は親族からの祝福を得られないまま結婚に至ってしまった。それ自体は申し訳なかったなと。彼女にウェディングドレスを着させてあげて、みんなが祝福しているところで、彼女は笑ってバージンロードを歩けるような、そんな結婚を彼女に実現させていることが私にはできなかった」
里帆さん:「親族と付き合いたいなら付き合ったらいい、付き合いたくないなら俺が家族になるから俺の家族と付き合えばいいでしょって」