「通信技術の発達で、気が休まる暇がなくなった」

――こうした動きが活発化したきっかけは何かあるのでしょうか?

(青山学院大学法学部の細川良教授)一つは通信技術の発達です。昔は、職場を離れたら電話でしか連絡できなかったので、職場を離れれば仕事から解放されるということになりましたけども、今はメールやチャットツール、いつでもどこでも連絡できるようになってしまった、気が休まる暇がなくなったことが一つの大きな背景だと思います。

 フランスとかイタリアが、繋がることを禁止をするのではなく、実際にどういう運用するのかを、企業と労働者で協議してやり方を決めてくださいとしたのは、結局、現場の実情に応じたルールを作らないと、全く機能しないことが予想されるからです。

 フランスの調査では、管理職の7割ぐらいがバカンス中にもメールなど業務上の連絡を取っているというデータが出ています。ただ同調査で、休み中に仕事の連絡を取ることで、家庭の関係が悪くなったと回答している人も7割ぐらいいるというデータもあるんです。