トランプ前大統領が共和党の候補者に指名されることが確実に。そして民主党のバイデン氏も指名を確実にし、再び二人の対決となります。「もしトラ」となった場合の世界は、そして日本への影響は?トランプ前大統領の外交・安全保障を支えたキーマンを単独取材。

「『トランプ大統領と一緒にやりたい』という強い意志を見せる必要ある」

2月末、日本を訪れたアレクサンダー・グレイ氏。
前のトランプ政権で、大統領次席補佐官として、外交・安全保障政策を担いました。

アレクサンダー・グレイ氏
「1週間ほど前にトランプ氏に会ったのですが、すごく上機嫌でした。あの年齢で、あれほどスタミナとエネルギーのある人はいません」

グレイ氏は、“もしトラ”になれば、再び政権入りすると目されています。

23ジャーナリスト 宮本晴代 記者
「“もしトラ”がいま、日本の流行語になっています。トランプ氏再選で、日米関係はどうなりますか?」

アレクサンダー・グレイ氏
「あらゆる心配は、いったん脇に置いて、トランプ氏が大統領として、どう行動したかを思い出すべきです。彼の“言葉”ではなく、“行動”で判断しましょう。彼の行動は、強い日米関係、戦略上の利益をよく理解したものでしたよね」

グレイ氏は、前回の在任中、当時の安倍総理が、トランプ氏の信頼を得たために、日米関係が良好なものになったと指摘します。
次も、“トランプ氏との信頼構築”が鍵となりそうです。

宮本 記者
「岸田総理も、トランプに面会してゴルフをしたほうが良いか?」

アレクサンダー・グレイ氏
「私は、日本の総理にあれこれ指図はしませんけど、岸田総理であれ誰であれ、日本が積極的に、『トランプ大統領と一緒にやりたい』と切望している、強い意志を見せる必要があります」