2018年に起きた富山市の奥田交番襲撃事件をめぐる裁判で、最高裁は3月13日までに被告側の上告を退ける決定をしたことが、関係者への取材で分かりました。これにより名古屋高裁金沢支部の一審差し戻し判決が確定し、富山地裁でふたたび裁判員裁判が開かれることになります。亡くなった警備員の妻は「彼自身が自分の音場で喋ってくれることを願う」とコメントを出しました。
この事件は2018年6月、立山町の元自衛官・島津慧大被告(当時21)が富山市の奥田交番で勤務していた警察官を刃物で殺害し、奪った拳銃で近くの奥田小学校で警備の仕事をしていた警備員・中村信一さん(当時68)を殺害したものです。

裁判ではおととし3月の控訴審判決で名古屋高裁金沢支部は強盗殺人罪の成立を認めず無期懲役とした一審判決に事実誤認があるとして、一審判決を破棄し、審理を富山地裁に差し戻しました。

この判決を不服とし島津被告側は上告していましたが、最高裁判所は3月13日までにこの上告の棄却を決定しました。

これにより名古屋高裁金沢支部の一審差し戻し判決が確定し、富山地裁でふたたび裁判員裁判が開かれることになります。
被告側の上告棄却を受けて事件で命を落とした警備員・中村信一さんの妻は「島津被告本人が上告棄却をどういう思いで聞いたのか」とコメントしました。
差し戻し審で期待することとして、一審の富山地裁では何も語らなかった島津被告に対し、「事件から6年近く経って何かしら心境の変化はあったのか。彼自身が自分の言葉で喋ってくれることを願っている」としています。














