――ヨーロッパを中心に世界的に流行している「はしか」。国内ではUAEから関西空港に帰国して、はしかに感染した20代女性の移動経路を行政が公開しました。3月7日午後0時50分から午後1時10分ごろ、大阪メトロ御堂筋線・中津駅から新大阪駅まで移動。午後1時45分から午後4時8分の間、東海道新幹線に乗って品川まで移動したということです。
――なぜ、具体的な移動経路が公開されたのか。実は、はしか(麻しん)の感染力が非常に強く、免疫がない集団に1人発症者がいた場合、12人~18人に感染すると。インフルエンザは1人~2人の感染ですから、はしかの感染力は圧倒的に強いといえます。
(関西福祉大学・勝田吉彰教授)非常に感染しやすいです。私達が付き合ってきたコロナに比べて3倍以上。コロナが始まる前、感染症の報道って言ったらほとんど「はしか」でした。
例えば空港のカウンター越しで接客した人に罹ったとか、観光客から広がったとか、ご記憶の方もあるかと思うんですけれども、まさにコロナの3倍、インフルエンザの10倍の感染力があります。空気感染・飛沫感染・接触感染・屋内屋外関係なく、多少ソーシャルディスタンスとっても防ぐのは難しい。症状が出たときは、必ず申告してほしいです。