沖縄県の南大東村は、サトウキビの島とも呼ばれています。昔から水不足が農業の課題となってきた島では、気象を味方につけたスマート農業の取り組みを進めています。
1970年代から機械の導入 機械化の先進地だった南大東島
沖縄本島から東に360キロ。飛行機から見下ろすと、あたり一面にサトウキビ畑が広がっています。ここは南大東島。島の全戸数の半数近くがサトウキビを栽培している、サトウキビの島です。
12月から3月までの収穫の時期、島の至る所で、迫力ある光景を見ることができます。

比嘉リポーター
「南大東島の製糖工場の中にいます。こちら砂糖の原料なんだそうです。今回は島の農業を未来につなぐための取り組みを取材します」
南大東島は、県内でいち早くサトウキビ生産の機械化を進めた島です。1970年代、島の青年たちは機械の導入に夢を託していました。
【1970年の取材】
Q農業にかける夢っていうのがあるんでしょうか
農家の若者
「やはり、機械化が進んでいますからね。他の市町村とはちょっと違うんじゃないですかね」
Q島に残ることをどういうふうに思いますか
農家の若者
「若者がいなきゃできないんじゃないですか。機械化になってくると。今から近代化農業になると思いますよ」

機械化の先進地だった南大東。今も当時の開拓精神が受け継がれています。新たな挑戦をしている人たちを訪ねました。