原因は「離岸流」ではなく「日本海の低気圧」の可能性

別々の場所で相次いだ水の事故。
専門家は3件の事故について…


一般社団法人水難学会 斎藤秀俊 会長
「一般的な離岸流だと、せいぜい秒速30センチ前後なので、あまり流されてるって気が付きません。だんだん遠くに行ったなという流れです。陸の人がびっくりするくらいというのは、相当速い流れです。そうすると、離岸流よりも別のメカニズムを考えた方がいいと思います」

原因は「離岸流」とは考えにくいとした上で、3件の事故には、ある共通点があると指摘します。

一般社団法人水難学会 斎藤秀俊 会長
「今回の3つの事故は、ほぼ共通していて、弓なりになっているような砂浜で起こっています。1日あるいは2日の間で同じような事故が起こるというのは、だいたい原因が同じです。その1つの原因によって、それぞれの条件にあった海岸で、ある流れが発生し、その流れに乗っかって沖に向かって流されるのです」

水難学会の斎藤秀俊会長は、3件の事故は「同時多発的」として、日本海側を通過した「低気圧」に注目します。


一般社団法人水難学会 斎藤秀俊 会長
「今回特に、まずは島根県、それから次に鳥取県に行く。ということから考えると、どんどん東の方に事故が移っていくことで考えれば、ちょうどその直前に、低気圧が西から東に向かって日本海側を進んでいます。ですから低気圧によって出た波、波向きがちょうど合った海水浴場で大きな流れができてしまって、その流れによって流されてしまった、今できる推測だと、そういうことが考えられます」