山陰地方では日本海の海岸での水難事故が相次ぎました。
鳥取県米子市では24日、親子が流され父親が死亡。
島根県浜田市では中学生が流され、意識不明の状態で搬送されました。
専門家は、事故が相次いだ背景には、共通点があると指摘します。
キーワードは「日本海の低気圧」です。

24日午後、鳥取県米子市の弓ヶ浜海岸で、親子2人が沖に流されているのを海水浴客が発見し、警察に通報しました。


目撃者は
「沖に流された息子が1人で入っていて、危ないよっていうのでお母さんに言って、お父さんも来て、僕が110番している間に、お父さんが助けに行きました。浮き輪だけこっちに返ってきました」

警察などによると、2人は家族3人で海水浴に来ていましたが、40歳の息子が沖に流され、67歳の父親が浮き輪を持って救助に向かったということです。

救助を手伝った人は
「途中から男性が浮き輪から外れて、多分水の中に入っていったんだと思います、溺れてしまって…奥に行けば行くほどかなり波は高かったみたいで2mくらいあったと思います」

2人は救助され、市内の病院に搬送されましたが、父親の死亡が確認されました。
息子は意識はあるということです。

また、23日には島根県浜田市の国府海水浴場で男子中学生1人がおぼれました。


沖合30メートル付近に中学生があおむけで浮いているのを、ライフセーバーが発見。救助され、病院に運ばれましたが、意識がなかったということです。
中学生は家族と泳ぎに来ていたと見られます。

浜田市では23日、別の海水浴場でも男女7人の若者が沖に流されました。
「助けて」と叫びながら流されていたということです。

7人は浮き輪を付けていて、近くでサップをしていた人に救助されるなどして全員が無事でした。