受粉後、製品になるまでに約1年半
受粉からおよそ9か月経ち、鞘の先が黄色くなると収穫です。
国際基準のAグレードは『長さ14センチ以上、太さ7ミリ以上』で、清水さんのバニラビーンズは、基準を優に超えています。
しかし、品質の良い物が収穫できても、香りをうまく出せるかどうかはその後の加工次第です。

企業秘密の処理を施し、表皮を柔らかくしたバニラビーンズを高温のドームハウス内でゆっくり乾燥・発酵させていきます。
清水大和さん:
「(干し始めて)二日目ぐらいでこういう風に黒くなってきます。一日にだいたい1時間~2時間ぐらい干して、また保温。次の日、1~2時間ぐらい干して、保存して…をだいたい4か月ぐらい」
早田:4か月も?

その過程で次第にバニラの香りが出てきます。水分量が35%ほどになったら日陰で2か月ほど寝かせます。
受粉から、およそ1年半!
しっとりとしてツヤがあり、香りをまとったバニラビーンズの完成です。
その名も「ヤマトバニラビーンズ」
その希少価値から、現在、輸入物のおよそ2倍の価格で取り引きされています。