福島第一原発では汚染水を処理する過程でトラブルも起きています。11日、東京電力の小早川智明 社長は、“問題を防ぐためには、相手の立場に立って最善を尽くすことが重要だ”と訓示しました。

東日本大震災の発生時刻に合わせ、柏崎刈羽原発でも東電の社員116人が集まり、黙とうを捧げました。

小早川智明 社長は、福島第一原発で汚染水を処理する過程で放射性物質を含んだ水が外に漏れ出すなど問題が相次いだことに触れ、

社員に向けて“問題を防ぐためには、相手の立場に立って最善を尽くすことが重要だ”と訓示しました。
【東京電力 小早川智明 社長】「実際に作業をする方々に対する経緯や配慮が不足していたと言わざるを得ない。(協力企業と)垣根を越えてリーダーシップを共有し、お互いの信頼関係のもとで現場作業の安全を向上していくことにより、今回のような事案を未然に防げるようになる」

一方、柏崎刈羽原発に出されていた事実上の運転禁止命令が解除されたことを受け、今年は再稼働をめぐる動きが注目されています。

【柏崎刈羽原発 稲垣武之所長】「我々としてはまだスタートラインに戻ったというところ。引き続き、時期ありきではなく一歩一歩着実に進めていきたい」

能登半島地震を受けて住民から不安の声が上がっていることについて、稲垣武之 所長は「内外から知見を集め、必要があれば取り入れていく」と述べました。