去年1年間に、全国の税関が輸入を差し止めた偽ブランド品などの輸入品が105万件を超えました。プロの鑑定人でも見分けが困難なスーパーコピー、通称「N級品」の流通を防ぐため、学習させた正規品データと照合するAI鑑定が導入されています。

偽ブランド品などの輸入差し止め増加 「鑑定士でも見分けがつかない」

日比麻音子キャスター:
AIで鑑定をしているというぐらい、偽ブランド品が増えているわけです。

財務省によりますと、全国の税関で知的財産侵害で差し止めた輸入品は2023年、105万点を超えていて、前の年と比べても19.7%増加しています。

どういったものがあるのかというと、高級ブランド品や大谷選手のユニフォーム、人気キャラクターのグッズなど。全体のうち87.3%は中国からのものだったということです。

知的財産侵害調査会社の「IPフォワード」分部悠介総代表にお話を伺うと、偽ブランド品には等級があり、

A級:素人でもわかる
S級:素人では見分けがつかない
N級:本物に非常に近い

そうです。

N級に関しては、「部品の一部に本物を使うなど巧妙に作られており、鑑定士でも見分けがつかないケースが増えている」ということでした。