県内のダムの貯水率が平年より大幅に低い状況が続くなか、玉城知事は8日、県内各地のダムなどを視察し、改めて節水を呼びかけました。

玉城知事は3月8日、県内11のダムで最も貯水率が低い金武ダムなどを訪れ現状を視察しました。

水がたまった状態では見えない山肌が、7メートルほどむき出しになっているのが確認されたほか、うるま市の倉敷ダムではあらわになったダムの底を歩く鳥の姿も見られました。

玉城知事
「沖縄はよそから水を引っ張ってくることが出来ない。あくまでも雨水に頼らざるを得ないということを本当に実感した。30代以下の方々は給水制限の経験がないから若い方々にも呼び掛けてみんなでしっかり対応するようにお願いしたいと思う」

今後まとまった雨が降らなければ、貯水率は今月末にも40パーセントを下回るとみられ、県渇水対策本部は30年ぶりとなる給水制限=断水も視野に入れています。

県は今後SNSなどを活用し、給水制限を経験したことがない若い世代や観光客にも水不足の現状を知ってもらい節水を呼びかけていくことにしています。

また8日午前0時時点の貯水率46.7パーセント(7日より0.1ポイント減)となっています。

平年と比べ28.2ポイント低く、依然として水不足の状況が続いています。引き続き節水を心がけるようにしましょう。