「いつの間にか批判の矛先が福島に…」
福島県外での理解が進まない状況について、大熊町出身の門馬さんは、福島とそれ以外の地域で対立構造が生じるのではないかという懸念を抱いています。
門馬好春さん「本来、国・政治側が批判を受けなければいけないが、いつの間にか批判の矛先が福島県に向けられてくる。事故を起こしたわけではない被害者側に向けられる」
この問題を、他人事ではなく自分のこととして考えて欲しいと訴えています。
門馬さん「開かれた対話、それがまず必要だと思っています。30年でも短いのに、あと21年と近づいている中で、やはり時間というのは非常に足りないと感じている」

環境省が去年行った調査では、除染土の福島県外での最終処分についての認知度は、県外では2割程度ということで、まだ全国的な理解は進んでいません。約束の時まで残り21年、最終処分までの道のりは、不透明なままです。