圧倒的な練習量&武器は“守備力”
福岡県の「福岡第一高校 バスケットボール部」は、全国優勝9回を誇る強豪チーム(※2024年2月放送時)。W杯日本代表のMVP・河村勇輝選手もOBです。

練習は、朝夕合わせて5時間以上。そのほとんどをディフェンス練習に費やしているそうです。
この圧倒的な練習量に裏打ちされた守備力が、最大の武器になっています。

チームには日本代表を夢見る選手たちが全国から集まり、部員数は全国最大規模の115人。
その多くは親元を離れ、寮生活を送っています。

寮の食事はわずか30分で200合分のお米が空になったり、数少ない洗濯機は争奪戦だったりと、練習時間以外も全てが競争といいます。
強さを支えるマネージャーの覚悟と決断
そんな福岡第一高校バスケ部においてチームを支えるため、奮闘する1人の部員がいます。
それが、マネージャーを務める3年生の村上さん。選手たちから絶大な信頼を寄せられています。

福岡第一高校バスケ部では、3年生の引退時に次の学年からマネージャーを選出するのが伝統です。
村上さんは、2年生まで他の部員と同じレギュラーを目指すプレーヤーでしたが、先代のマネージャーとキャプテンから指名を受け、マネージャーになることを決意したそう。

マネージャーの仕事は、準備をはじめ練習メニューの指示やコーチング、動画を編集して個人個人の改善点や対戦相手の情報の解説、さらには不慣れな環境で生活する留学生への気配りなど、多岐にわたります。

また、これまで部員は練習後に寮に一旦戻って食事を取り、体育館に戻っていましたが、時間短縮のため村上さんが練習場でおにぎりを作り、時間ロスをなくしたというから驚きです。
そのため早朝5時過ぎには学校へ行き、片付けを終えて体育館を後にするのは午後9時過ぎ。村上さん自身は寮の食事時間に間に合わず、コンビニでお弁当を買うことも多いそうです。

そんな福岡第一高校バスケ部は、2023年12月に行われた全国大会「ウインターカップ2023」で見事優勝。
「すべてはチームを日本一にするため」、「自分がしっかりしなくては、チームが緩くなってしまう」と、献身的に選手を支え続けた村上さんの存在もまた、優勝を勝ち取った理由の一つに違いありません。

TBSで毎週土曜日に放送されている『バース・デイ』では、さまざまな“人生に刻まれた 忘れられない大切な一日”に注目し、紹介をしています。














