女子刑務所の「年末年始」 大晦日だけは消灯が…年賀状も

塀の中でも新年を迎える準備が進む。女子刑務所では食事は全員揃って食堂でとる。“年越し蕎麦”はカップ麺だ。物価高に直撃されて今年は小型になった。
受刑者の短歌
『売店のアイスや菓子も値上がりし、社会の波は刑務所にまで』
大晦日だけは普段の消灯時刻の9時を過ぎても零時までテレビを観られる。外の世界に思いを馳せながら新年を迎える。
受刑者
「昔は年越しライブに行ったり、富士急ハイランドに行ったりした」
受刑者
「今頃はおせちを作ったり家族と過ごしていた」
受刑者
「おせちがあってお雑煮があって、初詣に近くの神社に行っていた」
一方、集団室では・・・

ーー今年はどんなニュースが気になりましたか
受刑者たち
「やっぱり戦争ですよね。(次は)WBCですね。感動しました」
大晦日、舎房では零時まで賑やかな声が消える事は無かった。
刑務官
「今から書信(年賀状)を交付します」
受刑者
「身元引受人からです」
受刑者
「嬉しいですね。年賀状が来ると。だんだん来なくなった。最初のころは来ていたけど」
受刑者200人に届く年賀状はわずか100通足らず。社会との距離を感じさせる。
正月には日頃食べられないお菓子が配られる。

炊場担当受刑者「やっぱり甘いものを好む。お菓子は貴重品です」