高知県土佐清水沖でのサンゴの保全活動に役立ててもらうため、足摺海洋館が高知県大月町の団体に支援金を贈りました。あわせて、能登半島地震で被災した水族館にも義援金を贈ります。

支援金を受け取ったのは大月町の公益財団法人「黒潮生物研究所」です。

5日足摺海洋館を運営する「高知県観光開発公社」の濵田浩二社長から目﨑拓真所長に目録が手渡されました。

土佐清水市の足摺海洋館SATOUMIは、竜串湾に生息する生き物の多様性などを次の世代に伝えていくため、海の環境保護活動を大切にしていて、オニヒトデを駆除してサンゴを守る活動を行っている「黒潮生物研究所」に毎年、支援金を贈っています。

支援金は、一人分の入館料から“サンゴ”にちなんだ「3.5円」と、海洋館と海底館、グラスボートのセット券を販売した収益の一部のおよそ17万円です。

(高知県観光開発公社 濵田浩二 社長)
「『サンゴの保全』が一番大事。この美しい環境を未来に向けて保ちつつ、より一層きれいな海にしていきたい」

黒潮生物研究所によりますと、竜串湾では19年前にオニヒトデが大量発生しましたが、駆除の効果もあってか年々減ってきているといいます。

(黒潮生物研究所 目﨑拓真 所長)
「(支援金の用途は)保全以外の活動にも広がりつつある。こういった寄付金を活用して、さらに竜串内の保全などに貢献しつつ、いろいろな生き物の(生態)解明にもつなげていきたい」

また、足摺海洋館は、能登半島地震で被災した石川県の「のとじま水族館」にも義援金(約17万円)を贈るということです。