自衛隊の新たな訓練場やミサイル配備計画に揺れるうるま市でも、それぞれの計画断念を求める声が日増しに強まっています。
うるま市自治会長連絡協議会 山城暁会長
「住民の生存権に大きく関わる、自衛隊訓練場設置計画を白紙撤回するよう強く求める」

うるま市石川に防衛省が計画する陸上自衛隊の新たな訓練場。3月5日、市内の自治会長でつくる連絡協議会と保革を越えた市議会OBが、計画の撤回とうるま市全体を対象とした説明会を開くよう求めました。
沖縄防衛局 森広芳光企画部長
「更なる検討を進めている状況でございます。この段階で私から検討作業の内容及び結果を予断するような形で、ご説明することがこの場でちょっと大変難しいんですけど、他方でしっかり検討を行って、結論を得られた段階で…」
歯切れの悪い回答に要請したメンバーはー
旧石川市議会議員OB会 伊波常洋会長
「防衛局での説明を受けたが納得はいきません。一筋縄にはいかない闘いなんだと感じました」

反対の動きは街中にも。
與那嶺キャスター
「うるま市石川赤崎にかかる石川橋です。陸上自衛隊の訓練場反対を訴える横断幕が掲げられています」
市内の至るところに掲げられている横断幕。さらにー
與那嶺キャスター
「訓練場の建設予定地に近い旭区です。閑静な住宅街の一角にもこうした反対を訴えるのぼりが見られます」
反対の声は少しずつ広がりを見せています。
地域住民
「ニュースなんか聞いてああいうの見ているとねそれも必要かなと思うけど場所が場所なのでね、ちょっとと思うんだけど」
「ただでさえ米軍基地がうるさいのにどうしてああいうのが必要なんですか?どうして自衛隊はここに必要なんですか?それも分からないしダメですよ」
うるま市での自衛隊増強に関する計画は訓練場だけではありません。

12式地対艦誘導弾。防衛省は今後このミサイルを改良して射程を伸ばし、攻撃される前に相手のミサイル基地などを叩く「反撃能力」への活用を検討しています。
改良前の12式地対艦誘導弾は今月、陸上自衛隊の勝連分屯地に配備される計画で、市民は反発。配備に反対する1万筆を超える署名を集め、先週、中村市長を訪ね、直接署名を手渡しました。

訓練場の整備計画には反対を表明した中村市長ですがミサイル配備については。
中村うるま市長
「(ミサイル配備は)国の国の専管事項であるので、しっかり国がその答えを見出すのが大事だと思う」
照屋寛之共同代表
「そのまま防衛省のペースで進んでいいんですか?」
中村うるま市長
「それは相手がとる行動ですので」
ミサイル配備と訓練場計画。陸上自衛隊をめぐりうるま市が揺れています。














