アメリカ軍が3か月連続で嘉手納基地でのパラシュート降下訓練を強行したことについて地元の嘉手納町議会は5日午前、訓練の全面禁止を求める抗議決議を全会一致で可決しました。

アメリカ軍が県内で行うパラシュート降下訓練は原則、伊江島で実施するとした日米合意があるため県や周辺自治体は嘉手納基地で実施しないよう繰り返し求めています。

しかし、アメリカ軍は再三の中止要請を無視し嘉手納基地での降下訓練を3か月連続で実施していて日本側もこれを「日米合意の例外」として追認する状況が続いています。

こうした中、地元の嘉手納町議会は3月5日午前の本会議で、訓練に抗議する意見書と抗議決議の案を全議員で発議しました。

嘉手納町議会 當山均議員
「防衛省も『例外的な場合に該当する』との認識を示したが、町民からは、なし崩し的に実施される嘉手納基地でのパラシュート降下訓練が常態化しかねないと懸念する声が強まっており、同訓練は断じて容認することはできない」

中では訓練の全面禁止と「例外的措置」の撤廃を求めていて採決の結果全会一致で可決されました。

嘉手納町議会では今月15日に議員全員で沖縄防衛局に要請する予定でアメリカ軍に対しても日程を調整の上、直接抗議することにしています。