■世界陸上オレゴン・8日目(日本時間23日・米オレゴン州ユージーン)

大会8日目を迎えた世界陸上は、女子4×100mリレー予選が行われ、予選1組に登場した日本は43秒33で日本記録を更新。この種目2011年のテグ大会以来、11年ぶりの出場となった日本は11年振りに日本記録を更新したが、1組7位で史上初の決勝進出とはならなかった。

前回大会金メダルのジャマイカをはじめ、イギリス、ドイツなど強豪と同組となった日本は、全員世界陸上初出場というメンバーで構成された。1走は青木益未(28)、2走・君嶋愛梨沙(26)、3走・兒玉芽生(23)、アンカーは御家瀬緑(21)が務めた。

日本は1走から大きなミスなくバトンがつながったが、世界の強豪が集まる3走、4走で差をつけられた。各組3位以内、4位以下はタイム上位2チームの進出条件を満たせず敗退が決まった。

レース後、100mハードルのレースを翌日に控える青木は「ここまで5人でやってきて、今日はしっかり後の3人に良い流れを作ろうと思ったので、明日のハードルのことは何も考えずに、この予選の一本に全力を注げたかなと思います」と振り返った。
君嶋は「このリレーチームを組んだ時に日本記録は絶対に更新しようと話していたので嬉しいです」と記録更新を喜んだ。

東京五輪を経験した兒玉は「昨年の試合では出場するだけで、戦うことが出来なかったので、今年は勝負しようとチームでしっかり気持ちを固めてやってきたので、日本記録が出たのは嬉しいですが、やはり世界との差を痛感しました」とした。
アンカーの御加瀬は「私自身としては世界大会でアスリートとして第一歩を踏み出したなという感じなんですが、世界との差がすごいなと身をもって感じたのでこれからも挑戦していきたい」とコメントした。