■世界陸上オレゴン・8日目(日本時間23日・米オレゴン州ユージーン)

世界陸上は23日、男子4×100mリレー予選が行われ、日本は予選1組を今季最高38秒78の4位でフィニッシュしたがバトンミスで失格となり、3大会連続の決勝進出とはならなかった。

サニブラウン・アブデル・ハキーム(23)と小池祐貴(27)を欠き、新たな布陣で挑んだ日本は、前回金メダル・アメリカ、銀メダルのイギリスと同組の第3レーン。1走が今大会100m準決勝に出場した坂井隆一郎(24)、2走は昨年の世界リレーメンバー・鈴木涼太(23)、3走は200mで準決勝に進出した上山紘輝(23)、アンカーは東洋大1年生の栁田大輝(18)が務めた。

スタートが武器の1走・坂井が飛び出し、2走鈴木へは3位でバトンが渡ったが、3走・上山へのバトンパスの際に距離が遠くなってしまい順位を落とす。アンカーの18歳・栁田が粘りの走りで中国を抜き4番手でゴールするが、鈴木が上山にバトンを渡す際に、ゾーン内を超えてしまうという結果となり、レース後に失格の判定となってしまった。4人は失格の判定が出る前、3位以内に入らなかったため、タイムでの進出を狙って2組目のレースを見守っていたが、残念ながら今大会は結果を残すことができなかった。

レース後、坂井は「スタート自体は(上手く)切れたんですけど、後半内側の選手を意識してしまってバトンが練習のときよりも離れてしまった」と悔やんだ。
鈴木は「(2走、3走のところで)バトンが上手くいかなかったので、こういう舞台でしっかりやるのは難しいなと思いました」と振り返った。

200mにも出場した上山は「しっかり決勝に残ってメダルを狙っていたので、2走・3走のところでバトンミスしてしまって悔しい。もっと自分の力を上げて勝負していかなければと思いました」とコメントした。

アンカーを務めた栁田は「正直、悔しい気持ちでいっぱいです。ミスが出た部分もあったと思うんですけど誰が悪かったとかじゃなくて、自分はリレーだけで選んで頂いたのでもっと調子を上げて、安心してもらえるような、練習の段階でもっと余裕をもったバトン合わせができたのかなって思うので自分自身の力をつけてまた戻ってきたいと思います」と初めての世界陸上を振り返った。