医師に聞いた「花粉症と風邪の見分け方」
では、クリニックでは花粉症の症状を訴える患者がどれほどいるのでしょうか。
4日に三重県津市のクリニックを取材すると、午前9時の診療開始から花粉症に悩む多くの患者が訪れていました。
(患者)
「薬がないと何もやる気が出ないです」
「(症状は)2月の終わりくらいから。鼻の下が痛い」

湯田厚司院長は約40年、毎日、クリニックの屋上で花粉の飛散量を記録しています。
1平方センチあたりの花粉の飛散量が100個以上ある「極めて多い日」は例年、シーズンを通じて7日ほどだということですが、ことしは既に7日に到達したと言います。

(ゆたクリニック・湯田厚司院長)
「(飛散量が)2月20日くらいから急に増えてきた」
湯田院長の予想では今週以降もこの「極めて多い日」は続き、東海各地でことしの花粉飛散のピークは長期間になりそうだということです。


(湯田院長)
「(花粉が)非常に多い状態がなだらかに続くと、同じような症状がずっと続く」
今がピークのスギ花粉。しかし、その後にピークを迎えるのがヒノキ花粉です。人によってはそれぞれに影響を受けることになりますが、三重県ではことし4月上旬まで、目のかゆみや鼻づまりなど花粉症の症状が出る可能性があります。
そこで、今後の花粉症対策のポイントを伺いました。
(湯田院長)
「薬の治療を毎日続けていれば、ある程度しっかり抑えられる花粉の数。治療を怠らないこと」

そして、新型コロナやインフルエンザなどの感染症と花粉症の症状の現れ方の違いは、どんなところにあるのかも聞きました。
(湯田院長)
「新型コロナやインフルエンザの感染症は、発熱やのどの痛みが強い。一方で花粉症の場合は目と鼻の症状。特に目の症状が出れば間違いなく花粉症」

しかし、専門家でも患者の訴える体調不良の原因がいったい何なのか、判断が難しい場合があるそうです。受診の際は事前に電話をするなどして、各病院の指示に従ってほしいということです。
