タイで2月に開かれた国際的な映画祭で、諏訪湖の御神渡り(おみわたり)を題材とした映像作品が最高賞を受賞しました。
ここ6年連続で現れていない、御神渡り。
身近に現れつつある気候変動の影響、そして、自然との共生について問いかける作品です。
諏訪湖が凍り、氷がせりあがってできる御神渡り。

湖面を走る長い氷の筋は、“神が通った道”とされています。
しかし…
2月4日明けの海宣言:
「ついに御渡が現れないままの立春でありまして…」
暖冬が続く近年。
湖に氷が張ること自体が少なくなり、2018年を最後に御神渡りは観測されていません。
その御神渡りを題材にした映像作品が、2月、国際的な評価を受けました。
タイ・バンコクで開かれた気候変動をテーマとした映画祭で、最高賞にあたる審査員大賞を受賞した、「御渡り/MIWATARI(みわたり)」。
環境保護に取り組む東京のNGO「グリーンピース・ジャパン」が企画した作品で、御神渡りが現れなかった「明けの海」が、年々増えている現状を通して気候変動の影響を描きます。

作品を企画したグリーンピース・ジャパン高田久代(たかだ・ひさよ)プロジェクトマネージャー:
「特定の地域に長年ある、そこの気候だったり風土だったりの中で、地域のそこに暮らす人たちが、代々紡いできた物語だったりとか、伝統だったり、それが変わりつつあるっていうところを切り取った映像だったので、国境を越えて多くの方に(作品に込めた思いが)届いたのかなと思います」














