去年の東京オリンピックで正式種目に採用されて人気が上がった、スケートボード。それを楽しむことができる施設が鹿児島県鹿屋市にオープンしました。廃校になった学校の体育館を活用したもので、地域ににぎわいを取り戻すきっかけになればと期待されています。
スピードに乗って爽快感が味わえるスケートボート。セクションと呼ばれる大・小さまざまな障害物を使って勢いよく滑ったり、技に挑戦したり、楽しみ方はさまざまです。
(鹿屋市から 小学5年生)「みんなと滑るのが楽しいから、いつもここに来ている」
(鹿屋市から親子で)
(保護者)「鹿屋には15年ぐらい住んでいて、スケボーをずっとやっているが場所がなかった。(娘も)行こう!来週行く?って(言ってくる)」
(子ども)「(Q.どんな技ができるようになりたい?)ジャンプ!」
(曽於市から 高校2年生)「近くにこういうのがないので、めっちゃ楽しい。話すことで人のスタイルを知れたりするので、めちゃくちゃ面白い」
鹿屋市に5月にオープンしたこのスケートボードパークでは、子どもから大人まで一緒になってスケートボードを楽しんでいます。廃校になった高須中学校の体育館を活用して作られた、その名も「パーク高須中」です。
高須中学校は1947年に開校し、ピーク時の1962年には435人の子どもたちが通っていましたが、徐々にその数は減り、7年前の2015年に68年の歴史に幕を下ろしました。かつての校庭のグラウンドには人の姿はなく、今は雑草に覆われています。
少子化の影響で県内では年々、公立中学校の数が減っていて、この10年で31校が廃校となりました。使われなくなった学校施設の活用は各地で進められているものの、スケートボードパークとしての活用は、県内でも初めてではないかということです。
パークづくりの発起人となった洲鎌宏章さんです。高須中の最後のPTA会長を務めました。
(洲鎌宏章さん)「もうここの中学校に全然人の姿がないということで、寂しさは感じていた方は多かったと思う。若い子、親子連れ、子どもたちの声が聞こえるような場所にしたい」
そこで目を付けたのが、若者に人気のスケートボードでした。
スケートボード用の施設を備えた都市公園は、県内では南さつま市の1か所しかなく、大隅半島にはありませんでした。そのため、友人たちとともに、地元で若者や親子が楽しめるスケートボードパークを作ろうと決めたのです。
こちらは傾斜30度のフラットバンク。主にスタートやターンをする時に使うもの。円形のパイプを4分の1にカットしたような形をしたクォーターランプは、高さが1メートル50センチもあります。
10のセクションは設計から組み立て、設置まですべて有志で行い、廃校の体育館に手作りのスケートボードパークが完成しました。
このパークの情報はSNSなどで広がり、いまでは県外などからも人が訪れるようになりました。
多くの人でにぎわうパークの様子を見に、地元の人たちも訪れます。
(町内会長 上原義史さん)「夜に滑るとか、ちょっと暗いイメージがあったけど、ご覧のとおり明るい。(お年寄りは)見るのが精いっぱいだと思うけど、こういう場はにぎわいがあって、地元としてもうれしいなと思う」
この日は初心者向けの教室も初めて開かれ、パークの常連・アメリカ出身のエディさんが、子どもたちに乗り方を教えました。
(鹿屋市 小学2年生)「滑ったり、新しい技ができたりするところが楽しい」
(鹿屋市 小学4年生)「すごく速く乗れるようになると、もう1回してみたいって気持ちがでてきて、何回もやりたくなる」
(洲鎌宏章さん)「選手を育てるとか育成する場所ではなくて、色んな方が寄ってスケートボードを楽しむ場所。高齢化が進む地域だけど、(若者の)声のひとつでも聞いてもらえれば、そこから何かまたきっかけが、にぎやかさが出てくるんじゃないかな」
世代も国籍も超えて、さまざまな人が集う場所となったパーク高須中。学校が消えた地域に再び、元気な声が響きます。
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