「そろそろ限界だ」被災者のいま… 取材をした須崎記者のメモ

石川県輪島市で取材をした須崎蓮記者
私は避難所以外で過ごす被災者の見回り調査に同行しました。一口に被災者といっても、それぞれに暮らしがあり、自宅や車などで生活される方には様々な理由がありました。

例えば、「たくさんの人がいて感染症が不安」「障がいのある家族がいて集団生活で迷惑をかけるんじゃないか」「貴重品があり、避難所は防犯面が不安」などとという声がありました。

これらの声から、プライベート空間の確保など被災者の不安を取り除く避難所運営の課題も見えてきました。

加えて、倒壊した住宅や車での生活となると、衣食住が十分に整った環境とは言えません。

震災直後から車中泊を続ける84歳の男性は、睡眠不足と食欲の低下により、体重が14キロも減少したと話していました。

また、1か月前の取材時には「しばらくこの生活を続ける」と話していましたが、2月にあらためて話を伺うと「そろそろ限界だ」という言葉を溢していました。

震災の発生から2か月が経とうとしている今、被災者は心身ともに疲れ、避難所の内外に支援の網をめぐらすことが急がれます。