「休眠打破」とは一体なに?

桜のつぼみは、秋にいったん休眠し成長を止めます。そのあと冬の厳しい寒さによって目を覚ます「休眠打破」という作用が働き、春に向かう暖かさによって成長していくと言われているんです。

例えば九州の鹿児島は、冬でも温暖なので休眠打破はあまり働かない年が多く、平年の開花は3月26日と東京よりも2日遅いですし、4年前の2020年にはなんと仙台よりも4日遅い4月1日に開花がずれこみました。

ただ、宮城ぐらい緯度が高いと、例年より暖かい冬だったとしてもそこそこは寒いため、休眠打破はある程度利くものとみられています。例えば4年前は仙台も観測史上1位の暖冬だったのですが、サクラの開花は3月28日とその時点では観測史上1位の早さでした。ですので宮城のこの冬は暖冬でしたが、サクラの開花が極端に遅くなることは考えにくいとみています。