■「総額1400万円」教団への献金で人生狂わされ…孫にお祝いもあげられず
教団への献金により人生を狂わされた現実がまた一つ浮かび上がりました。
妻が信者だったという男性が手にする分厚い本。これは、旧統一教会の創設者・文鮮明氏の言葉を集めた本です。その値段は…
妻が元信者の男性(73)
「これが430万円したと女房が言っていたよ、430万」
旧統一教会の信者だった男性の妻。当時の詳細な記録を残していました。
▼当時の記録
「愛フォーラム21で勉強した内容
平成13年11月10日『時と出合い』
11月20日『この世とあの世』」
“霊界にいる先祖を救わないと家族や子孫に悪い影響”が出る。妻は“家族を救うため”と献金を始めます。
妻が元信者の男性
「定期預金おろしてやったんじゃないですか。2人で合わせて貯めたお金を」
そして、長女に孫ができたお祝いをしようと、貯金の金額を妻に尋ねた時…
妻が元信者の男性
「私に泣きながら、『お父さんごめん』って。『貯金もうこんだけやわ』って。(総額)1400万円くらいいってるんじゃないか」
2人で貯めていた貯金が底をつきかけていたのです。
▼妻が残した記録
「預金はほとんどない。娘たちの結婚のときも、孫が生まれても、お祝いもあげられない。悔しくて悔しくて」
脱会後、妻は献金の返還と慰謝料など合わせて約1500万円を教団に求めました。その結果、教団側が和解金として1050万円を支払うことで合意しました。
しかし、胃がんを患っていた妻は2015年に他界。「御言葉集」を前に男性は…
妻が元信者の男性
「とんでもない話だ。先祖がどうのこうの言って。子孫にまた悪い影響になるわ、浮かばれないわと言って。どうもならんわ、そんなことばっかり言って。こんなもん…」
旧統一教会の被害者救済に取り組む渡辺弁護士は…
渡辺弁護士
「韓国の清平、統一教会の本拠地にどでかい建物を建てています。そのための資金として信者1人120万献金しなさいという強力な要請が今、日本であります。財産を奪われ続けている。一刻も早く相談窓口に相談を寄せていただきたいと思います」