安倍元総理の銃撃事件をきっかけに政治家と旧統一教会側とのつながりが、次々と明るみになっています。選挙で支援を受けたと明らかにした県知事もいて、地方政治にも深く入り込んでいる実態が見えてきました。
■安倍氏なき後の“安倍派”は?国葬は9月で閣議決定
7月21日午後1時半ごろ、複数のSPに警護されながら総理官邸を訪れた昭恵夫人。先週行われた安倍元総理の葬儀に参列した岸田総理に感謝を伝えたということです。
自民党本部で行われた「清和政策研究会」。いわゆる“安倍派”の総会。黙祷の後、昭恵夫人は涙ながらにこう語ったと言います。
昭恵夫人(「清和政策研究会」での発言)
「(夫は)派閥の会長としてやりたいことが沢山あった。それをぜひ引き継いでほしい」
派閥の“長”を失った安倍派。安倍氏の遺志を引き継ぐとして名前は変えず、当面は後継の会長を置かないということです。
自民党・安倍派 塩谷立会長代理
「国葬も明日(22日)閣議で決まる。立派に行われるように結束して進めていきたい」
9月27日で調整されていた安倍氏の国葬。22日、閣議決定されました。
市民団体「権力犯罪を監視する実行委員」のメンバーら約50人は、国葬にかかる予算執行の差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し立てました。
市民団体「権力犯罪を監視する実行委員」の会見(21日午後 )
「(国葬は)誠に国民を愚弄した話であり、現憲法に違反する行為であるとはっきり私たちは申し上げさせていただきます」
安倍氏について、「森友学園」や「桜を見る会」の問題などから、国民の評価が分かれていると指摘。「国葬は思想良心の自由を定めた憲法に違反する」と主張しています。
記者(21日 午後)
「どのように国民に理解を求めていく考えか?」
松野博一官房長官
「国葬儀は儀式として実施されるものであり、国民一人一人に政治的評価や、喪に服することを求めるものではないということは、これまでも申し上げてきた通りであります」