日経平均株価 最高値更新 34年ぶり バブル期超え

――34年間のグラフありますが、長かったですね。リーマンショック、ITバブルの崩壊、新型コロナなどいろんなショックも足を引っ張りましたかね。

東京大学 名誉教授 伊藤元重氏:
リーマンショックが一番典型的なケースですが、1回上がりそうになってから、それを止めるショックが起こることが続いたのが非常に大きい。
――何が変わったから、上がったのか?
東京大学 名誉教授 伊藤元重氏:
デフレからの潮目の変化が起きつつあり、かなり変わるんだろうと思いが少しずつ広がってきたんだと思う。アベノミクスのときもそういう期待があったが金融緩和だけでは、
ショック療法的なところがあった。だから世界的なインフレが起きて、日本に広がってきたということが結果的には大きかったのかなと。
――名目GDPが大変な勢いで伸びていて、2023年は5.7%の伸びということで、今までの「壁」と言われたところを突破してきた。

東京大学 名誉教授 伊藤元重氏:
株価という意味で見ると、投資家や企業がどう見て、どう行動するかという形で、デフレのときには縮こまってコスト削減だとかになるが、どうやったら賃上げに対応できるような付加価値が提供できるかとか、新しい価格を上げるときにどうやって新しい付加価値をつけるとかということを企業も真剣に考え始めてくるし、株式市場だと投資家もそういう動きを実感していると思う。